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1. 押し寄せては押し寄せて。

メールを受信すると、すぐには見ない。見てもすぐには返信をしない。もしかしたら一つのメールを元に何かをしないといけなくなるかもしれないし、返信をするとまた次のメールが来るかもしれない。メールは来てしまっているという事実は変わらないのに僕はそれを見ないふりをする。自分の意思とは関係なくやってくる「義務」に潰されるのが嫌で逃げ出すのだ。

もちろん、やる気がある時は自分から何かをしようとするだろう。でも、休憩したい時だってある。そんな気分の浮き沈みを、周りの世界は気を利かせて察してはくれない。常に進み続けないと、周りには追い越される。人からは、あいつは無責任だと思われる。なんのために進んでいるのかわからないまま、ただただ焦っては焦っている。苦しくなる時も多々あるけれど、じゃあ自分はそれを無視して、世の中はバカだと叫んで、知らん顔で昼寝を謳歌するというようなことはできない。それが自分の幸せにはならないとわかりつつも、周りからどう見られるかという実在しないプレッシャーに流されてしまう。

でも、そういう弱さを認めてもいいんじゃないかとも思う。ただ意味もわからず坂道を登り続ける。そして時々振り返って見ると、なかなかいい景色がある。そして少しだけ、自分が今までして来た努力が輝いているように感じられる。その時の感情は、案外ずっと楽をしている時よりもいいんじゃないか。

そんなことを思いながら、今日もまた様々なことが押し寄せ、逃げるかのようにまた一歩前に進む。